木村水産株式会社 採用サイト

先輩インタビュー
加工部門 奥戸さん


子どもの頃から魚ひと筋。好きなことを仕事に

親が釣り好きで、小さい頃から魚に触れることが多くて。魚を釣るのもさばいて食べるのも好きだったので、子どもの頃から「これが仕事にできたらいいな」と思っていました。その後、水産が学べる高校を選び海洋生物関係の専門学校に行って、出会ったのが木村水産でした。

入社したのは、インターンシップで水産部門に来たのがきっかけです。その時の所属は水産部門でしたが、社長から「せっかくだからいろんな仕事を体験してみるといいよ」と言ってもらって。今やっている加工の仕事に挑戦してみたら、すごく楽しかったんです。もともとは魚を育てる仕事に就きたいなと思っていたのですが、「こっちの方が性に合ってるかも」と思い、進路を変えて今は製造部門で魚を加工する仕事をしています。

僕は、生まれは大阪、育ちは兵庫なので就職と同時に滋賀県に引っ越してきました。大阪と比べたら田舎なイメージがありましたが、いざ来てみたら住みやすくて。車が好きなので、休日はよくドライブにも出かけています。

おいしさの秘訣は「丹精込めた手作り」

製造部門では、まず魚をさばいて調理して、店頭やECサイトで販売される商品を作っています。もともと魚をさばいたことはありましたが、効率よく調理できるようになるまで1〜2年ぐらいかかりました。多い日は、1日あたり200〜300尾の鮎をさばきます

当社の商品が他と違うのは、ほぼ全ての工程を丁寧に、手作業にこだわって調理していることではないでしょうか。たとえば当社自慢の「小あゆ煮」は、一般的に使われる大鍋ではなく、小ぶりの鍋をたくさん並べて炊いています。ひと鍋ごとにしっかり時間をかけて炊いていくので照りが出て崩れにくく、ふっくらと柔らかに仕上がります

僕が個人的に好きなのは「あゆの南蛮漬け」。おいしくて大好きなんですが、こちらもけっこう手間がかかっているんですよ。小さい鮎に1尾ずつ串を刺して、手作業で焼いて油で揚げて、南蛮漬けに仕上げます。頭が取れたりして売り物にできないものは社内販売になることもあるので、実家に帰る時のお土産にするといつも家族が「おいしいね」と喜んでくれて、僕も嬉しいです。

成長を実感することが、やる気につながる

製造は、ひとりで黙々と調理することもあれば、みんなで集まって作業することもあります。みんなで集まる時は、社長もその間に入って一緒に魚をさばきながらいろんな話をすることもあるんですよ。これは他の会社ではあまりないことかもしれません。

決して楽な仕事ではないですが、手作業が多い分、自分自身の成長をすごく実感できるので、充実感が得られると思います。直属の上司がとても尊敬できる方なので、自分もがんばってそこに近づけるよう、もっと全体を見て仕事のスピードと精度を上げられるように考えながら、毎日の仕事に取り組んでいます。

僕が初めてここに来た時、鮎を炊いている上司と先輩が、お互いの目を見合ってアイコンタクトだけで次々に作業を進めていくのを目の当たりにして。まさに阿吽の呼吸というか、「こんなことができるんだ、すごい!」と感動したのをよく覚えています。まだまだ足元にも及びませんが、僕もいつかそんな仕事ができる職人になりたいと思って日々努力しているところです。